私は東洋医学系の治療所をしているのですが、同様の仕事を少し長くしている方でしたら、おそらく同じようなことを感じている方も多いと思います。特に自律神経系の症状の方ですが「患者さんは自分から病気になろうとしている」あるいは「患者さんは病気を好んでいる」と見えるケースがとても多いということです。
へんな言い方ですが、全力を傾けて病気になろうとしているように見える方すらいます。しかし、本人にはそれが分からないのです。
病気というのは大なり小なり、心の影響を受けていますが自律神経系の症状は特にその影響を受けています。
西洋医学はそうした症状への対処が苦手なので、西洋医学的なロジックでは、症状が改善しないどころか症状悪化の悪循環にハマってしまうケースも多々あります。
精神的な落ち込みやストレス、あるいは過度なとらわれや過労と不定愁訴が組み合わさったような状態の病気と言えるのかわかりませんが、そうした病状も現代医学的に○○病などと名前を付けて対処しています。
代表的なものは自律神経系失調症、うつ病、心身症、パニック障害、などでしょうが似通った症状はたくさんあります。
- これら一つ一つを違った病気と数えることは妥当なことでしょうか。
- 今の医学は、これらの病気に有効なのでしょうか。
私的には、両方とも答えはNOです。
自律神経失調への疑問
自律神経は身体の自律機能を神経的にコントロールしている神経です。しかし、身体の自律機能は神経的な部分だけでなくホルモン的にもコントロールされています。
自律神経がホルモン系に影響を与え、ホルモン系が自律神経系に影響を与える、両者は影響し合っています。
ですから、ある種の不定愁訴を自律神経系失調症というのは良い表現ではないように感じます。
私としては、オーラーあるいは気のような物質化していないエネルギーの流れが身体の自律機能をつかさどっていて、自律神経系やホルモン系はそのエネルギーの肉体的な物質的な表れだと捉えています。
エネルギー的な流れが元で、それに伴って自律神経系やホルモン系が反応するということです。
身体には目に見えない物質化していないエネルギー的な広がりがあり、身体の不調の多くはそのエネルギー的な部分からおこり肉体的な症状となります。そのような身体機能のエネルギー的な部分は精神的なもの思い、考えなどに強く影響を受けています。
現代の医学はそうしたエネルギー的な部分を扱うことが苦手です。というか全く考えに入れていないので自律神経系失調症や心身症、うつ病など精神的な影響の大きい不定愁訴を主とする病状を表に出てくる現象面をとらえて考察するので、本質からかけ離れ上滑りしている印象があります。
症状(現象)から分類すると、いたずらに病名を増やす結果になり、患者さんは、自分はこの病気ではないか、いや病気の症状もあるなどとネットで調べて訳が分からなくなります。それで不安をつのらせることになり、精神的なものに影響を受けるこうした症状は悪化することになります。
そうした混乱で悪化している人を数多く見ています。
身体の自律機能の乱れ
そうした症状は、巨視的に原因的に診れば「身体の自律機能の乱れ」ということができます。とても大雑把ですが、こうした症状は細かく分析しようとするよりも大雑把にとらえる方が、本質に近づけるのです。
身体の自律的な機能が乱れるのですから、症状は様々なものが出て当たり前で、その様々な症状にいちいち病名を付けていたら大変ですし、本質を見失います。
自律神経系失調症、うつ病、パニック症状、などで悩んでいる方は、いろいろ調べ(心配し)過ぎて、様々な見解の無限地獄にはまっている方が多くいます。
本当に多くの方が、この無限地獄にはまって症状を悪化させています。
身体の自律機能をつかさどるエネルギーは、精神的な影響を強く受けるので、病気に対する恐れにとらわれてしまうと自分で症状を創り出します。
自律神経的な症状と言われる方の多くは、初めは何かきっかけがあったのですが、その後は自分自身で症状の連鎖にはまりこんでいる方が多いです。
これはまさしくBeコンで、Beコンにより身体の症状を創り出しているとみることができます。
こうした症状は病気として対処するよりも「身体の自律機能の乱れ」として対処する方がずっと効果的です。
Beコンの考え方はこうした症状に有効なので、自律神経系失調症のカテゴリーを設けて、説明していきたいと思います。
Beコンは、こうした症状の方にきっと役立つと思います。