人生こんなはずじゃなかった。その1からの続きなので、その1から読んだ方が分かりやすいと思います。
人生を俯瞰で見る
人間万事塞翁が馬という訓話のようなものがありますように、少し長い目で見れば、人生で何が良くて何が悪いとは簡単には決められないものです。
たいていの場合、その場の希望に合致すると、良いと思い、合致しないと悪いように思えるものです。
人生をとても長い長編小説だと仮定して、あなたがその作家だとします。
小説ですから、山あり谷ありにしないと面白くありません、ハラハラ、ドキドキも必要ですし、良いように思えても、それが次の問題の始まりだったり、悪いようで後々助け舟に変わる出会いだったり、良い意味で読者を裏切るような仕組みを作らなくては、退屈してしまいます。
一方、私たちが人生で感じる、良い、悪い。うまくいった、失敗した。はながい物語の中の一つのエピソードで、そのエピソードがその後どのように展開するか分かっているわけではありません。
日常的に感じる、うまくいっている、失敗した。良い、悪いは、本当に短期的で反射的な
感情です。
人生の目的がかわれば
短期的な思いの中で、良い、悪い。うまくいった、失敗した。と感じがちですが、よくよく考えればそうしたものではないというのは、みなさんもよく聞く話だと思います。
一方、異星人や高次元の人たちの話しなどでは「あなた方は、完璧にうまくいっています」と伝えています。
私たちからすると、とてもうまくいっているようには思えないのですが、それでもうまくいっているのでしょうか。
この辺のキーワードは、人生の目的ということだと思います。
その1では、価値観に照らして云々ということをお伝えしました。良い悪い、成功、失敗、などの感情を作り出すもとになる価値観にはさしたる根拠がないことうかがえたと思いますが、今度は目的です。
突然、少し分かりづらい話をしますが、自分というのは、実は多次元にわたって存在しています。
自分が多次元の存在であるという話に踏み込み過ぎて、「こんなはずではなかった」という私たちにつきまとう失敗感の話しの流れをさえぎってはいけないので、分かりやすく高次元の自己と低次元の自己の二つに仮定して話を続けます。
ただ、低次元というと低いようなので「今、意識している次元の自分」ということで「今の自分」とします。
完全にうまくいっていることを知る
今の自分と高次元の自分とでは、人生の見え方が違っています。
ごくごく大まかに言うと、高次元の自分がシナリオを描いて、今の自分がそれを体験するようなイメージでもあります。
また、宇宙飛行士と地上管制のようなイメージもあります、つまり今の自分が宇宙飛行士で高次元の自分が地上管制の組織です。
あくまでもイメージ的なものですが、高次元の自分は(統合的な私)の目的を知り目先の状況から人生のすべてを見通し、今、必要な体験や次に必要な体験に導く選択肢を用意しているようです。
今の自分は近視眼的で目先のことにとらわれるように出来ていますので、高次元の自分がもう少し見通しのきくところからナビゲートしているようなイメージです。
私たちは日常的に感じているほど無防備にこの世界に生まれてくるわけではなく、見通しのきく大きな観点からの人生の計画を立てて生まれています。
地上要因である今の自分、サポート要員の高次元の自分(他にも様々なサポートがあります)と、とても綿密な計画にそって展開しているのが私たちの人生のようです。
人生には、その目的にそった大きな計画があり、その遂行にはネガティブな体験もポジティブな体験も必要なようで、そうした観点に立つと、人生で起こる様々な出来事の評価は、世間的な価値観で見た場合とまったく違い、すべて計画通りにうまくいっているということになるようです。
もちろん、今の自分を体験している感覚でいうと、あまりうまくいっていないように思えることも多いですが、それでも目的にはかなっているということです。
高次元の存在が「あなた方は、完璧にうまくいっています」と伝えているのは、そういうことです。
「うまくいっている」は自分が決めること
自分の人生が、こんなはずじゃなかった、なんかうまくいかない、といったような漠然とした失敗感、停滞感のような感じがいつも思いの中にあるような気がしませんか?
その1では、うまくいかないように感じる判定基準となる価値観に案外、さしたる根拠がないんだということをお伝えしました。
その2では、人生の大きな目的に照らし、高次元的に判断すると私たちの人生はうまくいっているということを説明しました。
実感として納得できなくても理屈としては分かる気がすると思います。
私がそうなので書くのですが、私たちは漠然とした「うまくいかない感」みたいなものがあるように思えます。
こんなはずじゃなかった感、失敗感、表現やニュアンスはいろいろだと思いますが、よくよく考えてみるとそうした感じ方には根拠がないと思えてきませんか。
実は、実はなのですが、その感じ方は自分で決めたものです。
うまくいっていなと感じるからには、その根拠があると思いがちですが、よくよく掘り下げると根拠に妥当性はありません、実は自分が決めてそう感じていて、その感じ方がいつのまにか癖になっているのです。
Beコン、思いで人生をコントロールする場合、この「うまくいかない」「こんなはずじゃなかった」という思い方の癖が、どれほど自分の希望に反するか、ということが今回の中心テーマです。
引き寄せの法則がうまくいかないと感じる方は、意識して引き寄せたいものを引き寄せる思いの状態を作っている、短い時間以外は、習慣的に「うまくいかない感「こんなはずじゃなかった感」「敗感」のようなものを心のどこかに感じているということはありませんか。
Beコン的には、とてももったいないことでが、多くの方が、うまくいかない感、こんなはずじゃなかった感、などを反映した人生を無意識に創りだしていることに無防備なようなきがします。